会長挨拶

中尾 直之

第27回一般社団法人日本神経内視鏡学会

会長 中尾 直之

(和歌山県立医科大学医学部脳神経外科 教授)

第27回日本神経内視鏡学会を、2020年11月5日(金)、6日(土)の2日間、和山市の和歌山県民文化会館にて開催させていただきます。今年は世界規模の新型コロナウイルス感染拡大が起こり、わが国でも多くの医学系の学会開催に影響を及ぼしております。今回の学術集会もどのような形で開催するのが良いか検討してまいりました。皆様の安全をできる限り確保した上で有意義な学会とするために、現地出席とライブ配信を併用する開催形式とさせて頂きました。また、毎年学術集会前日に開催しておりました学会主催講習会は、学会事務局とも慎重に検討した結果、残念ではございますが今回は中止とさせていただきます。

メインテーマは『人の技とテクノロジーの融合』とさせていただきました。近年の神経内視鏡手術の発展・普及はモニターの高画質化、ナビゲーションやシミュレーションの精度の向上、3D内視鏡の開発、止血器具の改善など内視鏡手術を支える様々なテクノロジーの発展によるところが大きいと感じております。そこで経鼻内視鏡手術をはじめとする内視鏡により脳深部の繊細な手術をより安全、高精度に行うために人の技とテクノロジーをどのように融合させていくか、いかにテクノロジーとの協調を図るかを議論していただきたいと思います。

近年、本学会でも間脳下垂体腫瘍に対する経鼻内視鏡手術や脊椎・脊髄疾患に対する内視鏡手術が大変重要なテーマとなっております。そこで、今回の学術集会では一部の関連シンポジウムを日本間脳下垂体腫瘍学会および低侵襲・内視鏡脊髄神経外科研究会との共同開催という形をとり、より掘り下げた議論をしたいと考えております。

特別講演を、海外からは内視鏡頭蓋底外科でご高名なPaul A. Gardner 先生(Center for Cranial Base Surgery, University of Pittsburgh)、また国内招待演者として、経鼻内視鏡手術支援ロボットなどの数々の手術支援システムの開発研究に取り組んでおられます光石 衛 教授(東京大学大学院 工学系研究科 機械工学専攻)にお願いしております。

会員の皆様にとって有意義で安全な学術集会となりますよう、万全の準備・運営を進めてまいります。本会が実りある会になりますように、皆様のご支援、ご指導何卒よろしくお願い申し上げます。

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第27回一般社団法人日本神経内視鏡学会
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